コ ラ ム
ITコラム「夢を手に入れるまでの時間」
(2007年12月10日)
私が始めて携帯電話というものに接したのは、1970年のことでした。場所は大阪万博の会場。当時の電電公社が電気通信館に出展した「ワイヤレスフォン」を手にした時です。父親と訪れた万博会場から、東京で留守番をしている母親宛に電話したのを今でも覚えています。
当時は、すぐにでも実用化されると思っていた携帯電話でしたが、実際にサービスを開始したのはそれから9年後のこと。それも自動車電話としてのスタートでした。一般庶民の私には手が出るものではなく、結局、自分で携帯電話が使えるようになったのは、1995年にサービスを開始したPHSからです。その数年後、利用料金が安くなったことで携帯電話に切り替えました。はじめて万博会場で手にしてから、28年後のことです。
今年になって両親に携帯電話をプレゼントした時、久しぶりにこの話になりました。当時は夢と思っていたものでも、ちゃんと待てば実現するんだなぁってことを。
携帯電話だけではありません。当時、夢の製品といわれていた壁掛けテレビも、今では現実のものです。コンピュータだって、まさか個人で持てる時代が来るとは思えませんでした。誰がカメラからフィルムが無くなるのを予想できたでしょうか。画期的だったビデオだってDVDに置き換わり、今ではBlu-rayやHD DVDの時代です。
最近、ふと思うことがあります。技術の発展といってしまえばそれまでですが、何か急ぎすぎてはないでしょうか? 本当にすべてが、今私たちにとって必要なものなんでしょうか? 数ヶ月毎に登場する新製品、たった数ヶ月で旧モデルとなってしまう製品たち。需要があるから供給しているというけど、本当でしょうか?
今年も、いろいろな製品や技術が生まれました。きっと来年も今年以上にいろいろなものが登場してくることでしょう。それを迎える私たちは、やっぱり今年と同じなんでしょうね。それとも…。
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